icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学5巻4号

1954年02月発行

報告

精子のアセチルコリンエステラーゼ—Ⅰ.酵素の基本的性質

著者: 近藤千枝子1 關根隆光2 吉川春寿3

所属機関: 1東京大学医学部生化学教室 2順天堂大学医学部生化学教室 3東京大学医学部栄養学教室

ページ範囲:P.183 - P.186

文献概要

 神経筋肉の興奮伝導のメカニズムに関与していると思われる化学変化の中で,アセチルコリン(ACH)の代謝は最も注目さるべきものであろう1)。関根は先に精子をelementa1なneuromusclar systemと考え,豚精子に哺乳動物の腦と同じ程度の高度のACH分解能のあることを見出し,基質に対する水解速度の比や阻害度から,これが特異型コリンエステラーゼすなわちアセチルコリンエステラーゼ(ACHE)であることを証明した2)。本報ではその後さらにこの酵素の基本的性質を少し調べたので,その結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら