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文献詳細

雑誌文献

生体の科学50巻1号

1999年02月発行

文献概要

連続座談会 脳を守る

Ⅲ.遺伝子治療

著者: 伊藤正男1 中福雅人2 小澤敬也3 豊島久眞男4 藤田道也5

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター 2東京大学大学院医学系研究科神経生物学 3自治医科大学分子病態治療研究センター遺伝子治療研究部 4大阪府立成人病センター 5浜松医科大学第二生化学

ページ範囲:P.35 - P.48

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 伊藤(司会) 難しい脳神経系の病気のほとんどが,遺伝子の損傷や異常に原因があります。その点,遺伝子治療は一番根本的な治療法ですが,技術としては非常に難しそうで,これからの道が厳しそうに思えます。しかし,遺伝子治療全般はよく進んできていて(表1),全世界ですでに3,000例実施されたという話があるし,遺伝子損傷による病気が今全体で6,000種類ぐらいあって,半分ぐらいは脳関係だという話もあります。
 本日は,脳神経系の遺伝子治療の現状はどうか,今後どういうふうに発展するのか,日本としてはどういうふうに力を入れて,推進したらいいのか,というようなことをテーマにして伺いたいと思います。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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