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文献詳細

雑誌文献

生体の科学50巻1号

1999年02月発行

文献概要

連載講座 個体の生と死・10

骨(硬組織)の発生

著者: 寺島達夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学歯学部口腔解剖学第二講座

ページ範囲:P.50 - P.58

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 ヒトの体には約200個の骨が存在し,それぞれの骨は機能に応じて多様な大きさや形状をなしている。それらの骨が連結して,骨格が作られ,からだの支柱となり,からだの形を保持するほか,中枢神経系や内臓を保護し,さらに,筋肉組織とともに運動器として働く。また,骨の内部を空洞化して軽量化するとともに,造血組織を内部に納め造血器として働いている。さらに,骨は常に全体の5%ほどが活発に作り替えられる現象(リモデリング)により,カルシウムやリン酸などのミネラルの貯蔵,放出による体液のカルシウム濃度の恒常性の維持に重要な役割を果たしている。
 骨は代表的な硬組織で,ほかに歯牙に見られる象牙質,セメント質,エナメル質があり,さらに生理的な石灰化は軟骨や耳石に認められる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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