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「第16回国際心臓研究学会世界大会」印象記
著者: 阪本英二1
所属機関: 1国立循環器病センター研究所バイオサイエンス部バイオテクノロジー実験室
ページ範囲:P.158 - P.159
文献購入ページに移動 平成10年5月27日から31日までの5日間,ギリシャのロドス島で「第16回国際心臓研究学会世界大会」が開催された。本大会はアメリカ循環器病学会と循環器病学の分野で双壁をなす,国際心臓研究学会が3年に一度行う大規模なものである。セッションは54のシンポジウムと789の一般演題から構成されていた。「国際」の名の通り,アメリカや西欧諸国のみでなく,東欧からの研究者も多数参加していた。バイキング形式の昼食が毎日ふるまわれ,各国の研究者と気楽に会話が楽しめるよう工夫が凝らされていた。余談になるが,私もスイスから来た研究者との世間話であのK1より柔道の方がスイスでは人気があることを知り随分驚かされたり,モスクワから来ていた女性の心臓外科医からは心臓移植はロシアでは技術的にかなり難しいといった裏話を聞くことができ,本業以外の交流も大変有意義であった。会場はビーチの近くにあり,ちょっと外に出ればバカンス気分に浸れるなど,日本の学会ではなかなか考えられない粋な気配りが随所に見られた。
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