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文献詳細

雑誌文献

生体の科学50巻5号

1999年10月発行

文献概要

特集 病気の分子細胞生物学 1.筋・神経・精神疾患

遺伝性小脳変性症:DRPLA

著者: 西澤正豊1 佐藤周三1 大泉太郎1

所属機関: 1国際医療福祉大学臨床医学研究センター

ページ範囲:P.387 - P.388

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 [疾患概略]
 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症(dentatorubral-pallidoluysian atrophy;DRPLA)は常染色体優性遺伝性小脳変性症の一病型で,歯状核赤核系と淡蒼球ルイ体系の変性を特徴とする。1982年の内藤,小柳の報告により疾患単位として確立された1,2)。世界的には日本人に多いが,頻度は人口百万あたり約5人とまれな疾患である。
 臨床症状は発症年齢によって異なり,20歳未満で発症する若年型は進行性ミオクローヌスてんかん症候群を呈し,40歳以降に発症する遅発成人型は小脳失調,choreoathetosis,痴呆を主症状とする。これらの中間は早期成人型とされ,症状は両者の移行型になる。世代を経るに従い発症年齢が若年化する表現促進現象が最も顕著に認められる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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