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文献詳細

雑誌文献

生体の科学50巻5号

1999年10月発行

文献概要

特集 病気の分子細胞生物学 4.消化器疾患

C型肝炎

著者: 伊東進1 清水一郎1 本田浩仁1

所属機関: 1徳島大学医学部第二内科

ページ範囲:P.416 - P.417

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 [疾患概略]
 C型肝炎はC型肝炎ウイルス(hepatitis C virus;HCV)の感染により引き起こされる肝炎の総称である。一般的に,C型肝炎は初感染後高率に慢性化し,慢性肝炎から肝硬変へと徐々に進展する。さらに,疾患が進展するほど肝癌の発生率が高くなり,肝癌の発生母地としても非常に重要である。
 HCVが発見される以前は,C型肝炎は非A非B型肝炎と呼ばれており,その診断は除外診断によりなされていた。そして,非A非B型肝炎の原因としてウイルスの存在が推測されていたが,単一のウイルスかどうかも不明であり,多くの研究者がその原因解明に取り組んでいた。HCVが発見されるに至り,非A非B型肝炎の原因の大部分がHCVであることが判明し,C型肝炎としての疾患名が定着した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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