文献詳細
特集 病気の分子細胞生物学
7.血液・造血器疾患
文献概要
濾胞性リンパ腫
[疾患概略と分子レベルでの解明]
胚中心構成細胞由来と考えられ,腫瘍細胞はCD5-CD10+CD20+で,特異的染色体異常として欧米では80~90%にt(14;18)(q32;q21)1,2)を認めるが,本邦では30~80%と頻度が低い3)。低悪性度群に属するが治癒は困難である。
t(14;18)によりBCL-2遺伝子(18q21)の脱制御をきたし,胚中心におけるBリンパ球のアポトーシスが抑制されることが,悪性リンパ腫の原因と考えられている4)。
[疾患概略と分子レベルでの解明]
胚中心構成細胞由来と考えられ,腫瘍細胞はCD5-CD10+CD20+で,特異的染色体異常として欧米では80~90%にt(14;18)(q32;q21)1,2)を認めるが,本邦では30~80%と頻度が低い3)。低悪性度群に属するが治癒は困難である。
t(14;18)によりBCL-2遺伝子(18q21)の脱制御をきたし,胚中心におけるBリンパ球のアポトーシスが抑制されることが,悪性リンパ腫の原因と考えられている4)。
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