icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学50巻6号

1999年12月発行

文献概要

特集 細胞内輸送

阻害剤を用いた細胞内輸送機構の解明と制御

著者: 前田和哉1 加藤将夫1 杉山雄一1

所属機関: 1東京大学大学院薬学系研究科製剤設計学教室

ページ範囲:P.539 - P.547

文献購入ページに移動
 細胞は内部の環境を維持するため,さまざまな機構を通じて外界物質の取込みや異物排除を行っている。その機構の一つとして,増殖因子やホルモンなどの特異的な輸送系であるレセプター介在性エンドサイトーシスがあげられる。近年,この特異性を活かして,レセプターをターゲットとする薬物の特異的デリバリーシステムの構築がさかんに試みられている。エンドサイトーシス経路に対する阻害剤は,各リガンドやレセプターの輸送経路の解明ばかりでなく,薬物デリバリーの観点からも注目に値する。本稿では,薬物を含めた外来性物質のエンドサイトーシスに焦点をしぼり,種々の阻害剤が細胞内輸送に与える影響を総括するとともに,薬学的な見地からみた輸送制御の意義についても議論したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら