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文献詳細

雑誌文献

生体の科学50巻6号

1999年12月発行

文献概要

特集 細胞内輸送

ミトコンドリアへのタンパク質移行と“acid-chain”仮説

著者: 小宮徹1 三原勝芳1

所属機関: 1九州大学大学院医学系研究科分子生命科学系専攻機能高分子設計学講座

ページ範囲:P.555 - P.559

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 ミトコンドリアのほかの細胞内小器官(オルガネラ)と形態的に異なる特徴は,二重の生体膜(外膜および内膜)から成り立っていることと,発達した内膜の襞(クリステ)をもつことである。すなわち,ミトコンドリアは二重の膜で仕切られ,外膜,内膜,膜間スペース,マトリックスの合計四つの区画から成り立っている。
 ほとんどのミトコンドリアタンパク質は核DNAにその遺伝子がコードされており,細胞質の遊離リボソーム上で翻訳された後,速やかにミトコンドリアに取り込まれる。本稿では,最近の筆者らやほかのグループの研究成果を交えながら,ミトコンドリアタンパク質輸入の分子機構を解説する。さらに詳しい内容を知りたい方は,最近優れた総説が出ているので,それらを参照されたい1-3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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