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特集 ノックアウトマウスリスト 2.初期発生
個体発生―形態形成
著者: 末盛博文1 野口茂2
所属機関: 1京都大学再生医科学研究所 2明治乳業医薬事業部
ページ範囲:P.356 - P.357
文献購入ページに移動ショウジョウバエの形態形成を支配するホメオティック遺伝子群の脊椎動物におけるホモログである。これまでに39の類似遺伝子が知られており,ゲノム上で四つのクラスターを形成している。ホメオドメインと呼ばれるDNA結合領域と,ほかのタンパク質との相互作用に必要とされる領域を持つ。体軸に沿って領域特異的な発現を示し,それぞれの領域の形態的特異性を支配する遺伝子の転写調節に関わると考えられる。
[機能]すでに多くのHox遺伝子の変異個体が解析され,神経組織の形成異常(Hoxa-1,Hoxb-1,Hoxa-2など),中軸骨格の前方化(Hoxb-3,Hoxd-3,Hoxa-4,Hoxb-4,Hoxc-4,Hoxd-4,Hoxb-5,Hoxb-6,Hoxb-7,Hoxc-8,Hoxa-9,Hoxb-9,Hoxc-9,Hoxd-9,Hoxa-10,Hoxa-11,Hoxd-11など),四肢形成異常(Hoxa-11,Hoxd-11,Hoxd-12,Hoxa-13,Hoxd-13など),内臓・生殖器官形成異常(Hoxa-3,Hoxc-4,Hoxa-10,Hoxa-11,Hoxd-11,Hoxd-12,Hoxd-13など)などが認められている1-4)。以下,最近の報告のいくつかを紹介する。
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