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特集 ノックアウトマウスリスト 9.細胞内信号伝達
膜代謝酵素(1)
著者: 清水孝雄1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科生化学分子生物学細胞情報部門
ページ範囲:P.406 - P.406
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[機能]生体膜のグリセロリン脂質よりアラキドン酸を切り出し,プロスタグランディン,ロイコトリエンなどの生理活性脂質を作る大元の酵素。血小板活性化因子(PAF,platelet-activating factor)の合成にも関与している。ホスホリパーゼA2は10種類以上あるが,本酵素はアラキドン酸含有リン脂質に特異性を持つこと,μM濃度のカルシウムイオンで活性化されること,MAPキナーゼで活性化されるなどの特徴を有している。
[実験目的]数あるホスホリパーゼA2の中で,cPLA2の意義を明らかにすること,また,プロスタグランディン,ロイコトリエンなどの生理作用を知るため。
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