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文献詳細

雑誌文献

生体の科学51巻6号

2000年12月発行

初耳事典

Dynactin/他5件

著者: 桑野良三1 阿部貴子1

所属機関: 1新潟大学遺伝子実験施設

ページ範囲:P.614 - P.616

文献概要

 Dynactin(ダイナクチン)は少なくとも9種類のサブユニットから成る蛋白複合体で,細胞質ダイニン(別名MAPIC)を活性化(アクチベート)することからこの名が付けられた。細胞質ダイニンは重鎖(~530kDa),中間鎖(~74kDa),中間軽鎖(50-60kDa),軽鎖(8-22kDa)から成る1.2mDaの蛋白複合体で,ATPase活性を有し,微小管上で負の方向へ移動するモーター分子である。
 ダイナクチンを構成する主要なサブユニットは,p150 Glued(130-150kDa),centractin/Arp 1(43kDa),dynamitin/p50の3種類で,その他にp62,capping protein α,β(37kDa,32kDa),p27,p24などがあり,アクチンも結合している。これらに加えて,p25,Arp11という二つの蛋白もダイナクチンに含まれるという報告がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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