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実験講座
生細胞のイメージング―タイムラプス画像収集とデコンボリューション演算
著者: 清末優子1
所属機関: 1カン研究所
ページ範囲:P.158 - P.163
文献購入ページに移動 GFP(green fluorescent protein)の登場以来,GFP融合タンパク質として発現させた生体分子の挙動を活性を保った状態で観察することは,生物学の広い領域において欠かせない手法となった。特に,生きた細胞の中でのそれらのダイナミックな挙動は,細胞や細胞内構造に対するかつての静的なイメージを一新した。そして,ダイナミックに活動する細胞の現象を経時的に,より詳細に追跡することの重要性が広く認識されるようになった。
その道具としての光学顕微鏡は,近年の,光学系および検出器やコンピュータなどの周辺機器の性能のめざましい進歩により,非常に多くの質の高い情報を提供する実験機器となった。それは単なる画質の改善のみではなく,コンピュータから周辺制御機器をリモートコントロールすることにより,多重染色試料のX-Y平面の2次元画像とそれらのZ軸(光軸)に沿った異なる深さの連続スライスの全自動収集を可能とした。そして,異なるタイムポイントごとにそれら一連の処理を行い,時間軸を加えた多次元の画像収集も容易にできるようになった。さらに,デジタル化されたデータは種々の演算処理による解析や3次元像構築などにも用いることもできる。
その道具としての光学顕微鏡は,近年の,光学系および検出器やコンピュータなどの周辺機器の性能のめざましい進歩により,非常に多くの質の高い情報を提供する実験機器となった。それは単なる画質の改善のみではなく,コンピュータから周辺制御機器をリモートコントロールすることにより,多重染色試料のX-Y平面の2次元画像とそれらのZ軸(光軸)に沿った異なる深さの連続スライスの全自動収集を可能とした。そして,異なるタイムポイントごとにそれら一連の処理を行い,時間軸を加えた多次元の画像収集も容易にできるようになった。さらに,デジタル化されたデータは種々の演算処理による解析や3次元像構築などにも用いることもできる。
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