icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学52巻3号

2001年06月発行

文献概要

特集 脳の発達に関与する分子機構

小脳の生後発達を導くトランスクリプトーム機構

著者: 中村浩1 佐藤明1 古市貞一1

所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター分子神経形成研究チーム

ページ範囲:P.193 - P.199

文献購入ページに移動
 脳の形作りには遺伝要因とそれに作用する環境要因が深く関わっている。複雑系の最たる脳がいかにして構築されるのか,その遺伝的な設計図については最近明らかになりつつあるゲノム上に刻まれているはずである。本章では,ニューロンの分化成熟,神経回路の形成などがよく研究されているマウス小脳の生後発達をモデルとして,そこではたらく特異的な遺伝子群のゲノムワイドな発現プロファイル(トランスクリプトーム機構)についての筆者らの研究を紹介しつつ,小脳形成に関わる遺伝子発現の役割について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?