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「知の遺伝子」国際ワークショップ報告記―サルの遺伝子探索から知を探る
著者: 貫名信行1
所属機関: 1理化学研究所脳科学総合研究センター
ページ範囲:P.252 - P.253
文献購入ページに移動ヒトがヒトたる所以はやはりその知的活動能力であろうということから,ヒトの遺伝子をチンパンジーの遺伝子と比較することにより,知の遺伝子を同定できるのではないかというのがゲノムセンターの榊らの問題意識である。彼らはチンパンジーのゲノムのシークエンスを行うためにBACのライブラリーのマップを作成し,ショットガン・シークエンスを行う予定であるという。やはりゲノムセンターの藤山らは3,000のSTSに関してヒトおよび霊長類について検討し,およそ1-2%のSTSがヒト特異的であったという。遺伝研の斉藤らは類人猿ゲノム計画Silverを組織しており,ヒトとチンパンジーのヌクレオチドレベルの違いは1.5%,ゴリラは4%と見積もっている。こういった類人猿のゲノムを比較することによりヒト特異的な遺伝子の同定につながると考えられる。
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