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特集 骨格筋研究の新展開
筋型コフィリンの分子機能
著者: 毛利蔵人1 中島紀代子1 細田敦子1 佐藤成樹1 大日方昂1
所属機関: 1千葉大学理学部生物学科分子細胞生物学
ページ範囲:P.273 - P.279
文献購入ページに移動細胞内でのアクチンの集合とフィラメントの構築は種々のアクチン結合タンパク質により制御されるが,それらの内で,コフィリンは細胞内で活性制御を受けて,アクチンフィラメントの動的な再編成を担う重要なアクチン調節タンパク質として,近年とりわけ脚光を集めている1)。このコフィリンが筋形成において重要であるという認識は,形成途上の筋でコフィリンがG-アクチンと複合体を作って存在することを見出したことに始まる2)。筋原線維形成におけるアクチンフィラメントの動態の制御にコフィリンが重要な役割を果たしているという知見がますます蓄積してきた。筆者らは,ヒトを含め哺乳類においては,非筋細胞に広く分布する非筋型コフィリンに加えて,筋組織に顕著に発現する筋型コフィリンが存在することを見出している3)。
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