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特集 モチーフ・ドメインリスト 2.遺伝子発現 転写および関連事象
クロモドメイン・クロモシャドウドメイン
著者: 杉本憲治1
所属機関: 1大阪府立大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻
ページ範囲:P.374 - P.376
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クロモドメインは,もともと,ショウジョウバエで遺伝子発現の位置効果(position effect variegation)にかかわる遺伝子(Su(var)2-5)の産物で,唾腺染色体のクロモセンター(染色中心)領域のヘテロクロマチンを構成するタンパク質であるHP1と,ホメオティク遺伝子の発現を抑制するrepressorタンパク質であるPolycombとの間で比較的保存されている37アミノ酸残基の領域として見出された1)。この二つのタンパク質は共にクロマチン形成と遺伝子発現の制御に密接に関与することから,この領域はクロモ(chromatin organization modifier)ドメインと名付けられた。その後,Kooninらのタンパクデータベースの解析により,クロモドメイン様のアミノ酸配列が提示されている2)。
クロモドメインは,もともと,ショウジョウバエで遺伝子発現の位置効果(position effect variegation)にかかわる遺伝子(Su(var)2-5)の産物で,唾腺染色体のクロモセンター(染色中心)領域のヘテロクロマチンを構成するタンパク質であるHP1と,ホメオティク遺伝子の発現を抑制するrepressorタンパク質であるPolycombとの間で比較的保存されている37アミノ酸残基の領域として見出された1)。この二つのタンパク質は共にクロマチン形成と遺伝子発現の制御に密接に関与することから,この領域はクロモ(chromatin organization modifier)ドメインと名付けられた。その後,Kooninらのタンパクデータベースの解析により,クロモドメイン様のアミノ酸配列が提示されている2)。
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