文献詳細
特集 モチーフ・ドメインリスト
2.遺伝子発現 翻訳および細胞内局在
文献概要
糖鎖認識蛋白分子はレクチンと呼ばれる。動物では,C型(糖鎖認識にカルシウムイオンを必要とする:肝臓アシアロ糖蛋白レセプター,セレクチンなど),S型(遊離のSH基が活性保持に重要である:ガレクチンと呼ばれる一群),Ⅰ(アイ)型(イムノグロブリンスーパーファミリーに属する:シアル酸を含む構造に特異性が高いSiglecと呼ばれる一群が主なもの),P型(リン酸化マンノースに特異的で,リソソーム酵素の局在やリサイクリングの制御にかかわる)の4種のレクチンが知られている。それぞれのグループ内では相同性があるが,グループ間では配列上の相同性はない。
植物では,2価カチオン要求性のマメ科のもの(コンカナバリンAなど),N-アセチルグルコサミンを含む糖鎖に結合性を有するナス科とその類縁のもの(チョウセンアサガオレクチンなど),単子葉植物の球根から発見されたマンノースを含む糖鎖に特異性を有するもの(ヒガンバナレクチンなど),穀物のレクチン(小麦胚レクチンなど),ヒマの毒素リシンの糖鎖認識サブユニットと相同性のあるもの,キノコのレクチンが知られている。これらもグループ内では相同性が高いが,グループ間では配列上の相同性は見られない。
植物では,2価カチオン要求性のマメ科のもの(コンカナバリンAなど),N-アセチルグルコサミンを含む糖鎖に結合性を有するナス科とその類縁のもの(チョウセンアサガオレクチンなど),単子葉植物の球根から発見されたマンノースを含む糖鎖に特異性を有するもの(ヒガンバナレクチンなど),穀物のレクチン(小麦胚レクチンなど),ヒマの毒素リシンの糖鎖認識サブユニットと相同性のあるもの,キノコのレクチンが知られている。これらもグループ内では相同性が高いが,グループ間では配列上の相同性は見られない。
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