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文献詳細

雑誌文献

生体の科学52巻5号

2001年10月発行

文献概要

特集 モチーフ・ドメインリスト 2.遺伝子発現 翻訳および細胞内局在

キネシンモータードメイン

著者: 伊藤三恵1 田之倉優1

所属機関: 1東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻

ページ範囲:P.415 - P.417

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 細胞の中は,わずか100万分の1ミリ(ナノメーター)の生命をささえる運び屋分子が動き回るダイナミックな世界である。運び屋分子のあるものは物資輸送のレールをつくり,別のものは荷物運びのモーターとなる。細胞の形を自在に変えていくものもある。生体運動を担っているタンパク質分子を総称して分子モーターと呼ぶが,狭義には,ATPがADPと無機リン酸に加水分解される際に放出される自由エネルギーをピコニュートンレベルの微小な力に変換するタンパク分子機械の総称である。
 モータータンパク質は三つのファミリーに大きく分けられる。アクチンフィラメントの上を運動するミオシンファミリー,微小管の上を運動するキネシンファミリーとダイニンファミリーである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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