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文献詳細

雑誌文献

生体の科学52巻5号

2001年10月発行

文献概要

特集 モチーフ・ドメインリスト 3.信号伝達

チャネルドメイン

著者: 杉山崇1 吉岡亨1

所属機関: 1早稲田大学人間科学部分子神経生物学研究室

ページ範囲:P.439 - P.440

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 [構造上の特徴]
 イオンチャネルは構造上いくつかのsuperfamilyに分類されている1-4)。その第1は膜電位依存性チャネルおよびセカンドメッセンジャー依存性チャネルを含むsuperfamilyである。このタイプのチャネルは全て六つの膜貫通セグメント(S1-S6)とH5セグメント(S5-S6 linker)を一つの単位として有しているのが特徴で,この単位が膜電位依存性NaチャネルとCa2+チャネルのポア(孔)形成サブユニットでは4回繰り返されている。一方,Kチャネルなどではこの単位が1回の繰り返ししか示さないので,このようなペプチド鎖が4個会合してチャネルを形成していると考えられている。
 第2のsuperfamilyは受容体型チャネルで,ポリペプチド内に四つの膜貫通セグメントを持つ。このような構造を持つポリペプチドが四つないし五つ会合してチャネルを形成していると考えられている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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