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文献詳細

雑誌文献

生体の科学52巻5号

2001年10月発行

文献概要

特集 モチーフ・ドメインリスト 6.細胞骨格

アクチン結合ドメイン

著者: 木村彰方1

所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所分子病態分野

ページ範囲:P.480 - P.481

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 アクチンは真核生物の進化上最もよく保存されたタンパクであり,多数のアイソフォームが存在する。すなわち,アクチンはタンパクとして進化上かなり起源が古く,かつ遺伝子重複によって多種多彩な役割を獲得したものと考えられ,このためアクチンと結合するタンパクはファミリーを構成し,それらに共通のアクチン結合モチーフが存在する1)。また,アクチン自体もモノマーとして存在すること(G-actin)と同時にポリマーを形成する(F-actin)ことからもわかるように,自分自身にも結合する。これらのアクチン結合モチーフは以下に述べる数種に分類されるが,そのモチーフ構造は,ファミリーが異なればアミノ酸配列はもとより,高次構造上の類似性さえない1)。このように,アクチン結合ドメイン(actin-bindingdomain;ABD)は単一のグループとして考えられるものではないため,以下には各々のファミリーごとに特徴的な構造を概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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