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文献概要
特集 モチーフ・ドメインリスト 7.タンパク間相互作用
アンキリンリピート
著者: 丸山裕1 桑野良三1
所属機関: 1新潟大学遺伝子実験施設
ページ範囲:P.498 - P.499
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ankyrin repeatの由来となっているAnkyrin-1は,1979年にBennettらによりヒト赤血球の細胞骨格形成に関与するタンパクとして同定された。この後1987年にBreedenらは,酵母での細胞周期調節因子であるswi6p,Cdc10pにおいて約33アミノ酸残基を基本単位とする複数回の繰り返し配列があることを見出した。1990年にAnkyrin-1もこの繰り返し配列を24回持つことがわかり,以来この繰り返し配列を「ankyrin repeat」と呼ぶようになった。ankyrin repeatのコンセンサス配列は,Ankyrin-1の第2~21エクソンにある33アミノ酸配列が用いられてきたが,近年,ankyrin repeatを含むタンパクの立体構造の解析が進み,新たに立体構造の見地から図1Aに見られるコンセンサス配列(D-G-TPLHLA-G--VV-LLL-GADVNA-)が提唱されている。
ankyrin repeatの由来となっているAnkyrin-1は,1979年にBennettらによりヒト赤血球の細胞骨格形成に関与するタンパクとして同定された。この後1987年にBreedenらは,酵母での細胞周期調節因子であるswi6p,Cdc10pにおいて約33アミノ酸残基を基本単位とする複数回の繰り返し配列があることを見出した。1990年にAnkyrin-1もこの繰り返し配列を24回持つことがわかり,以来この繰り返し配列を「ankyrin repeat」と呼ぶようになった。ankyrin repeatのコンセンサス配列は,Ankyrin-1の第2~21エクソンにある33アミノ酸配列が用いられてきたが,近年,ankyrin repeatを含むタンパクの立体構造の解析が進み,新たに立体構造の見地から図1Aに見られるコンセンサス配列(D-G-TPLHLA-G--VV-LLL-GADVNA-)が提唱されている。
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