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特集 モチーフ・ドメインリスト 8.代謝
KFERQモチーフ
著者: 上野隆1
所属機関: 1順天堂大学医学部生化学第一講座
ページ範囲:P.508 - P.509
文献購入ページに移動KFERQとそのホモロジー配列。
ペンタペプチドから成るモチーフで,N末側あるいはC末側にグルタミン(Q)を配し,Q以外の四つのアミノ酸については,一つが塩基性アミノ酸(リジンまたはアルギニン),一つが酸性アミノ酸(グルタミン酸あるいはアスパラギン酸),一つが大きな側鎖を持つ疎水性アミノ酸(フェニルアラニン,バリン,ロイシン,イソロイシン),もう一つが塩基性もしくは疎水性アミノ酸(リジン,アルギニン,フェニルアラニン,バリン,ロイシン,イソロイシン)である。四つのアミノ酸の配列自体は重要ではない1)。このモチーフがタンパク分解のシグナルとなっていると最初に報告されたときのRNase中の配列が,リジン-フェニルアラニン-グルタミン酸-アルギニン-グルタミン(KFERQ)であったため,KFERQモチーフと呼ばれる2)。代表的な配列とそれを持つタンパクを表1に挙げる。
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