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文献詳細

雑誌文献

生体の科学53巻2号

2002年04月発行

連載講座 個体の生と死・22

免疫器官の発生―特に脾臓を中心として

著者: 佐々木克典1 城倉浩平1 荻原直子1

所属機関: 1信州大学医学部解剖第一講座

ページ範囲:P.142 - P.148

文献概要

 I.免疫器官形成の概説1)
 哺乳類の免疫系は免疫担当細胞,細胞移動のための経路および免疫担当器官からなり,全身に広範囲な生体防御機構を構築し,個体の直接的な健康の維持に深く関わる。基本的に外部の刺激(病原菌,異物,物理・化学的変化など)に反応する系であり,しばしば神経系に擬される所以である。
 免疫担当器官は免疫担当細胞がさまざまな理由でホーミングする場であり,代表的なものとして胸腺,口蓋扁桃,脾臓,リンパ節,パイエル板があげられる。口蓋扁桃,パイエル板は消化管粘膜下に形成されるものでGALT(gut-associated lymphoid tissue)と総称される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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