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文献詳細

雑誌文献

生体の科学53巻3号

2002年06月発行

文献概要

特集 細胞質分裂

収縮環の収縮に依存しない新規細胞質分裂機構

著者: 上田太郎1 長崎晃1

所属機関: 1産業技術総合研究所ジーンディスカバリー研究センター

ページ範囲:P.204 - P.208

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 真核細胞の増殖様式はきわめて多様であり,その多様性に対応してさまざまな分裂方法がとられている。教科書的にみると,細胞壁をもたない動物細胞型の細胞質分裂は,赤道付近に過渡的に形成される収縮環がアクトミオシンにより能動的に収縮し,その結果二つの娘細胞が形成される(巾着モデル)とされている。しかし動物細胞型の細胞質分裂に限ってみても,古典的な巾着モデルとは物理機構の異なる分裂機構があることをここで議論したいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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