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文献詳細

雑誌文献

生体の科学53巻3号

2002年06月発行

文献概要

連載講座 個体の生と死・23

女性生殖器の発生

著者: 諸橋憲一郎1

所属機関: 1岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所

ページ範囲:P.237 - P.242

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 卵巣,卵管,子宮,膣からなる女性生殖器は卵子の形成と受精,その後の胎仔の発育環境を提供する。また,卵巣からは女性ホルモンが分泌されるが,このホルモンは女性生殖器の発生と発達や機能維持に不可欠であることが知られている。生殖腺と付属生殖器官の形成について論じる場合,雌雄をそれぞれ単独で議論することは難しい。なぜならば,後に述べるように,精巣も卵巣もともに同一の細胞集団に由来する組織であり,付属生殖器官も雌雄両方向へ分化可能なように中腎管(ウォルフ管)と中腎傍管(ミュラー管)が準備されているからである。従って,一方を議論する時には必ず他方に言及する必要が生じる。本総説は特に女性生殖器官に付いて述べるように設定されているが,雌雄生殖器官の差について言及することになることをお許し頂きたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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