文献詳細
特集 一価イオンチャネル
早期不活性化K+チャネルの中枢神経系における局在とその機能制御分子の役割
著者: 大矢進1 波多野紀行1 今泉祐治1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院薬学研究科細胞分子薬効解析学分野
ページ範囲:P.268 - P.275
文献概要
K+チャネルは,1)イオン孔を形成するαサブユニット,2)その機能制御蛋白質であるβサブユニット,3)αサブユニットと同様の構造を有するがそれ自身では機能的に発現しないγサブユニットに分類される。現在までに哺乳類において100種類程度のK+チャネルおよびその関連遺伝子が単離され6),その構造,発現分布,機能特性などがアミノ酸レベルで詳細に解析されている。また,K+チャネルは四量体(一部は二量体)を形成するため,K+チャネル遺伝子種の多様性に加え,ヘテロ体形成が神経細胞におけるさらなるK+チャネル機能の多様性を生み出している7)。
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