文献詳細
特集 一価イオンチャネル
心臓のATP感受性K+チャネルとその役割
著者: 中谷晴昭1 鈴木将1 植村展子1 佐藤俊明1 三木隆司2 清野進2
所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院薬理学分野 2千葉大学大学院医学研究院分子医学分野
ページ範囲:P.285 - P.289
文献概要
KATPチャネルの分子構造は,1990年代半ばになり清野らのグループにより初めて明らにされた。すなわち,Inagakiらは新しい膜2回貫通型の内向き整流K+チャネル(現在Kir6.1と呼ばれているもの)をクローニングしたが,そのK+チャネルは多くの組織に遍在しているものであり,従来から知られていたKATPチャネルとしての機能は明確には出現しなかった12)。
掲載誌情報