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文献詳細

雑誌文献

生体の科学53巻5号

2002年10月発行

文献概要

特集 加齢の克服―21世紀の課題 第2部 総説 Ⅲ.高齢化社会

超長寿社会構成員となる要件―からだを動かす能力の保持

著者: 宮下充正1

所属機関: 1放送大学教養学部生活と福祉専攻

ページ範囲:P.497 - P.501

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 わが国が世界に類を見ないスピードで高齢社会に突入したことは,だれでも知っている事実である。機械化が進み過酷な労働から解放されたこと,食料が十分に得られるようになったこと,保健・医療制度が高度に発達・普及したことが主な原因である。しかし,遺伝子治療がさらに進歩するとしても,遺伝子に組み込まれた老化というプログラムによってもたらされるからだの機能の衰えを止めることはできない。
 したがって,介護,介助を必要とする高齢者人口の増加に対する施策を立てることが,わが国では急務とされる。そのためには,まず,現代の科学技術の力によって介護,介助の電子化・機械化が促進されるべきである。同時に,介護,介助の優れた専門家の育成は必須なことである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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