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特集 ゲノム全解読とポストゲノムの問題点
ポストゲノムシークエンス時代の霊長類研究
著者: 黒木陽子1 藤山秋佐夫2
所属機関: 1理化学研究所ゲノム科学総合研究センターゲノム構造情報グループ 2国立情報学研究所学術研究情報研究系
ページ範囲:P.566 - P.571
文献購入ページに移動ゲノムの構造情報を利用できる生物種の範囲が拡大するにつれ,DNAの配列情報から生物学的意味を抽出あるいは発見する手法として,さまざまな種のゲノム構造を互いに比較し,進化の過程で保存され種を通じて共通に見られる塩基配列や遺伝子の構造,あるいは特定の生物種にのみ認められる配列や種間で多様性が認められる構造情報を抽出し,それに基づいた解析研究を行う手法が重要な位置を占めるようになった。これが,比較ゲノム解析とよばれる手法で,A, T, G, Cの各塩基の並びから,われわれが必要とする生物学的意味のある配列を見出すための強力な解析法となっている。
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