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連載講座 個体の生と死・25
出生時の呼吸生理
著者: 福田純男1 戸苅創1
所属機関: 1名古屋市立大学大学院医学研究科先天異常新生児小児医学分野
ページ範囲:P.579 - P.584
文献購入ページに移動 出生時に起こる大きな生体の変化として,胎児の胎盤による呼吸から新生児の肺による呼吸への移行が観察される。この変化は血液の循環動態の根本的な変化を伴っており,各臓器の活動が大きく変化する分娩前後の生体の中でも特に注目される点である。それだけに異常が発生する例も多く,新生児死亡率の劇的な低下が見られる今日でも新生児医療の中で呼吸障害に対しては多くの課題が残されている。
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