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連載講座 個体の生と死・26
新生児の適応生理と発達
著者: 山口規容子1
所属機関: 1母子愛育会総合母子保健センター愛育病院
ページ範囲:P.41 - P.46
文献購入ページに移動 近年の医学・医療の進歩・発展に伴い,ハイリスク妊娠,ハイリスク分娩によるハイリスク新生児の救命率が著しく向上してきた。それに従い,新生児の範囲も,極度の未熟性をもつ児から成熟した正期産新生児に到るまで拡大してきたのも事実である。
すなわち,極端なハイリスク新生児,超早期産児(妊娠週数28週未満),あるいは超低出生体重児(出生体重1000g未満)の死亡率は年々低下し,生存率が向上した背景には,新生児の子宮内から子宮外への生理的適応に加えて,極端な未熟性を考慮した出生後の管理および適応障害の病態解明に向けて,関係者の日夜献身的努力があったことはよく認識されている。
すなわち,極端なハイリスク新生児,超早期産児(妊娠週数28週未満),あるいは超低出生体重児(出生体重1000g未満)の死亡率は年々低下し,生存率が向上した背景には,新生児の子宮内から子宮外への生理的適応に加えて,極端な未熟性を考慮した出生後の管理および適応障害の病態解明に向けて,関係者の日夜献身的努力があったことはよく認識されている。
参考文献
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