文献詳細
文献概要
解説
核内ステロイドレセプターを介した情報伝達の分子機構
著者: 加藤茂明1
所属機関: 1東京大学分子細胞生物学研究所
ページ範囲:P.61 - P.66
文献購入ページに移動 体内や食品に存在する低分子量脂溶性生理活性物質の中には,核内レセプターリガンドとして作用するものが数多く知られている。すなわち,ステロイド/甲状腺ホルモン,ビタミンA(レチノイド),ビタミンD群のエイコサノイド,さらにコレステロール代謝体などである1)。核内レセプターは,一つの原初遺伝子から分子進化した遺伝子スーパーファミリーを形成しており,いわゆるクラスⅡ遺伝子群の発現を制御するDNA結合性転写制御因子である。ヒトゲノム解読の結果,48種のレセプターが存在すると考えられている1)。そのためこれらレセプターリガンドの分子作用メカニズムは,核内レセプターを介した標的遺伝子発現制御にある。本稿では,すべての核内レセプターに共通した主機能である遺伝子制御機能を中心に,核内レセプター機能について概観したい。
参考文献
83:835-839, 1995
405:421-424, 2000
406:435-439, 2000
296:1703-1706, 2002
296:1313-1316, 2002
16:391-396, 1997
407:633-636, 2000
62:1177-1187, 1990
19:5363-5372, 1999
22:3698-3706, 2002
270:1491-1494, 1995
96:759-767, 1999
108:465-474, 2002
14:121-141, 2000
387:733-736, 1997
95:927-937, 1998
402(6757):93-96, 1999
35:855-864, 2002
19:1049-1055, 1999
283:1317-1321, 1999
20:1341-1352, 2001
389:194-198, 1997
9:553-562, 2002
286:2151-2153, 1999
89:373-380, 1997
277:1827-1830, 1997
掲載誌情報