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文献詳細

雑誌文献

生体の科学54巻1号

2003年02月発行

文献概要

解説

核内ステロイドレセプターを介した情報伝達の分子機構

著者: 加藤茂明1

所属機関: 1東京大学分子細胞生物学研究所

ページ範囲:P.61 - P.66

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 体内や食品に存在する低分子量脂溶性生理活性物質の中には,核内レセプターリガンドとして作用するものが数多く知られている。すなわち,ステロイド/甲状腺ホルモン,ビタミンA(レチノイド),ビタミンD群のエイコサノイド,さらにコレステロール代謝体などである1)。核内レセプターは,一つの原初遺伝子から分子進化した遺伝子スーパーファミリーを形成しており,いわゆるクラスⅡ遺伝子群の発現を制御するDNA結合性転写制御因子である。ヒトゲノム解読の結果,48種のレセプターが存在すると考えられている1)。そのためこれらレセプターリガンドの分子作用メカニズムは,核内レセプターを介した標的遺伝子発現制御にある。本稿では,すべての核内レセプターに共通した主機能である遺伝子制御機能を中心に,核内レセプター機能について概観したい。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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