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文献詳細

雑誌文献

生体の科学54巻4号

2003年08月発行

文献概要

特集 ラフトと細胞機能

細菌の感染におけるラフトの役割

著者: 度会雅久1 牧野壮一1 白幡敏一1

所属機関: 1帯広畜産大学畜産学部応用獣医学講座

ページ範囲:P.310 - P.315

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 リピドラフトと呼ばれる細胞膜上に存在するミクロドメインは,多くの生命現象および疾病に関与することが知られるようになり,その存在が認知されつつある1)。最近になって,種々のウイルス,細菌および原虫の感染,特に細胞内寄生性病原体の細胞内侵入にリピドラフトが関与することが報告されている2)。これらの病原体の細胞侵入に関与する病原体側因子および宿主細胞側受容体(レセプター)は個々の病原体によって異なるが,細胞侵入時にリピドラフトの形成が共通して認められることには何らかの意義があるのではないかと考えられる(表1)。

 本稿ではリピドラフトが病原微生物感染のゲートウェイとしての役割を持つことに注目して,細菌の感染,特にわれわれが研究を行っているレジオネラ菌およびブルセラ属菌の細胞侵入を中心に解説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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