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文献詳細

雑誌文献

生体の科学54巻5号

2003年10月発行

文献概要

特集 創薬ゲノミクス・創薬プロテオミクス・創薬インフォマティクス 第2部 総説 Ⅰ 創薬ゲノミクス

ケミカルゲノミクスによる創薬戦略

著者: 長谷川慎1 水上民夫1

所属機関: 1長浜バイオ大学バイオサイエンス学部

ページ範囲:P.375 - P.379

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1. ヒトゲノム解読の医療,創薬に及ぼすインパクト

 1990年に活動を開始したヒトゲノムプロジェクトは,途中Celera Genomics社との競合もあり,初期の計画より早く,2003年4月にヒトゲノム解読完了の宣言を行った。DNA二重螺旋構造の発見後50年の節目の年に,科学者は高品質のデータ精度をもつヒトDNA塩基配列を手にしたわけである。

 ヒトゲノムプロジェクトを牽引した米国ヒトゲノム研究所(NHGRI)のCollinsらは同月発行された「Nature」誌に,ゲノミクス研究の将来ビジョンを発表しているが,そこにはゲノムの構造・機能の解明を究極の目的とした生物学上の挑戦課題,社会貢献への活用のための挑戦課題と並んで,解読されたヒトゲノム配列情報を人類の健康・福祉向上に活用するために,今後挑戦すべき課題が6項目に分けてまとめられている(表1)1)

参考文献

422:835-847, 2003
2)水上民夫,伊藤菁莪:医学のあゆみ 201:593-596,2002
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423:185-190, 2003
19)東純一,山本勇:遺伝子多型とpharmacogenetics.中村祐輔(編),SNP遺伝子多型の戦略,pp71-91,中山書店,東京,2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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