icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学54巻6号

2003年12月発行

文献概要

特集 オートファジー

哺乳動物のオートファジー:分子機構と生理機能

著者: 吉森保1

所属機関: 1国立遺伝学研究所細胞遺伝研究部門

ページ範囲:P.514 - P.520

文献購入ページに移動
 1993年,大隅らにより出芽酵母のオートファジー不能変異株apgが同定され1)(大隅総説507頁を参照),オートファジー研究に大きな転機が訪れた。オートファジーが最初に観察され40年に亘る研究史を持つ哺乳動物についても,酵母の成果の応用により一気に解析が進展した。新たなステージに入った哺乳動物オートファジー研究は,これまで阻まれてきた分子機構の解明とそれに基づく役割の理解という二つの側面を持つ。とりわけオートファジーが様々な機能的意義を持つ可能性が出てきたことが注目される。本稿では,われわれが行ってきたApg哺乳類ホモログの解析を中心に,哺乳動物のオートファジーについて何がどこまでわかってきたかを紹介したい。

参考文献

333:169-174, 1993
2)吉森 保:蛋白質核酸酵素 46:2117-2126,2001
3)水島 昇:生化学 74:523-537,2002
152:657-667, 2001
136:61-70, 1997
273:33889-33892, 1998
116:1679-1688, 2003
19:5720-5728, 2000
397:69-72, 1999
19:1494-1504, 2000
27:29-37, 2002
2:330-335, 2001
402:672-676, 1999
270:2320-2326, 1995
, 2003(in press)
270:13-16, 1995
17)光山正雄:岩波講座・現代医学の基礎,11巻,感染と生体防御,pp21-35,岩波書店,東京,2000
18)Perlmutter DH:Progress in Liver Disease, Ockner R K, Boyer J(eds), VolⅡ, p139, W. B. Saunders, Philadelphia, 1993
104:1207-1215, 1987
276:44865-44872, 2001
14:396-402, 1998
278:17636-17645, 2003
301:355-357, 2003
5:539-545, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら