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小胞体におけるタンパク質の品質管理
著者: 河野憲二1
所属機関: 1奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター動物細胞工学部門
ページ範囲:P.570 - P.575
文献購入ページに移動 一般の製造工場は,様々な部品を組み立て製品を完成させ,最終的にその機能をチェックし,完成品のみを出荷するという品質管理を行っている。不良品や欠陥品はある割合で生ずるのは仕方のないことなので,この品質管理がきちんと行われるかどうかは非常に重要である。うまく行われないとその会社は不良品が多いということで商品が売れなくなり倒産の憂き目をみることになろう。検出された不良品や欠陥商品は,原因が簡単な場合には悪い部品を交換し再生すればまた出荷できるであろうし,またどうしようもない場合には廃棄する場合もあろう。細胞もこれと似たような品質管理機構をもっていることがわかってきた。ここでは,動物細胞の小胞体におけるタンパク質のフォールディングと品質管理機構について概説する。
参考文献
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