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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻1号

2004年02月発行

文献概要

特集 ニューロンと脳

脳細胞の分化

著者: 福田信治1 田賀哲也1

所属機関: 1熊本大学発生医学研究センター転写制御分野

ページ範囲:P.7 - P.13

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 脳・神経系は生体内において複雑な構造をした器官の一つであるが,元々は受精卵に由来する幹細胞が自己増殖と分化を繰り返した結果構築されたものである。神経幹細胞と呼ばれる比較的少数の細胞が適切に分化・増殖を繰り返し,最終的に高度に秩序立った構造が形成されるためには,これを可能とする分化制御機構が必要である。近年の研究から,この機構には細胞周囲の環境からもたらされる多様な細胞外シグナルと細胞自身が持つ内部プログラムが重要な役割を果たしていることが明らかになってきた。本稿では神経系の細胞分化を制御する細胞外シグナルと転写因子ネットワークを中心に,著者らのグループが進めている胎生期マウス終脳由来の神経上皮細胞培養系での研究結果を交えながら,未分化神経幹細胞からニューロン・アストロサイト・オリゴデンドロサイトの各細胞系譜への運命決定機構について概説する。

参考文献

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, 2004(in press)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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