文献詳細
特集 ニューロンと脳
文献概要
GABAが神経伝達物質である抑制性ニューロンの発生に関して,最近の大きな知見は,大脳新皮質では,興奮性ニューロンが側脳室壁の脳室帯(ventricular zone;VZ)で生み出されるのに対し,GABAニューロンは線条体原基のganglionic eminenceで発生し,新皮質原基を水平移動(tangential migration)して新皮質に配布されることがあきらかになったことである。
少し前のもう一つの知見は,小脳皮質分子層の抑制性ニューロンであるバスケット細胞,ステレート細胞は第4脳室上壁のVZで生まれて,白質を分裂し続けながら分子層まで移動することがわかったことである。これらのニューロンは,それまで顆粒細胞と同じ起源であって,外顆粒層で生まれるとみなされていたが,これがくつがえされて,プルキンエ細胞,ゴルジ細胞を含めて小脳皮質の抑制性ニューロンはすべて同じ起源をもつことになる。
少し前のもう一つの知見は,小脳皮質分子層の抑制性ニューロンであるバスケット細胞,ステレート細胞は第4脳室上壁のVZで生まれて,白質を分裂し続けながら分子層まで移動することがわかったことである。これらのニューロンは,それまで顆粒細胞と同じ起源であって,外顆粒層で生まれるとみなされていたが,これがくつがえされて,プルキンエ細胞,ゴルジ細胞を含めて小脳皮質の抑制性ニューロンはすべて同じ起源をもつことになる。
参考文献
278:474-476, 1997
23:5805-5815, 2003
130:5803-5813, 2003
467:60-79, 2003
417:645-649, 2002
4:277-296, 1961
7)Altman J, Bayer SA:Development of the Cerebellar System in Relation to its Evolution, Structure, and Functions. CRC Press, New York, 1997
370:536-550, 1996
9)Yamanaka H, Yanagawa Y, Obata K:論文作成中
10)Tsunekawa N, Yanagawa Y, Obata K:論文投稿中
29:367-384, 2001
275:346-428, 1988
120:1097-1111, 2003
21:6810-6819, 2001
252:84-99, 2002
37:135-140, 1993
110:126-139, 2003
1628:156-168, 2003
284:674-680, 2001
287:1433-1438, 2000
414:112-117, 2001
23:732-736, 2003
3:715-727, 2002
33:187-194, 1999
282:1504-1508, 1998
3:728-739, 2002
掲載誌情報