icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻2号

2004年04月発行

文献概要

特集 アダプタータンパク

アダプタータンパク質JIPとアミロイド前駆体タンパク質

著者: 多留偉功1 鈴木利治1

所属機関: 1北海道大学大学院薬学研究科

ページ範囲:P.133 - P.138

文献購入ページに移動
 Alzheimer病(AD)は進行性の神経変性疾患であり,その発病機構に関しては,βアミロイドタンパク質(Aβ)の凝集あるいは蓄積が重要であるという説(アミロイド仮説)が主流となっている1)。Aβは一回膜貫通型タンパク質であるアミロイド前駆体タンパク質(amyloid precursor protein;APP)の二段階のプロテアーゼ切断によって生じるが,現在,孤発性ADにおけるAβ蓄積の原因は不明であり,Aβ生成の制御機構に関する知見が求められている。また一方でAPPは,ファミリー分子であるamyloid precursor-like protein1,2(APLP1,APLP2)とともに生体に必須の役割を担っていることが知られ,その生理機能の解明も望まれている2)。APPの代謝制御や生理機能の解明の手掛かりとして期待されるのが,APPの結合分子の一つとして同定されたc-Jun N-terminal kinase-interacting protein(JIP)である。本稿では,まずJIPファミリーについて概観したのち,APPとの相互作用の生理的意義について議論する。

参考文献

297:353-356, 2002
20:7951-7963, 2000
277:693-696, 1997
273:1843-1846, 1998
19:7245-7254, 1999
277:49111-49119, 2002
19:7539-7548, 1999
20:1030-1043, 2000
103:583-594, 2000
32:787-800, 2001
277:20070-20078, 2002
103:239-252, 2000
281:1671-1674, 1998
15:2421-2432, 2001
278:10731-10736, 2003
20:3447-3458, 2001
112:467-480, 2003
152:959-970, 2001
24:291-395, 2000
20)中矢正,鈴木利治:蛋白質核酸酵素 47:1405-1414,2002
21:6597-6607, 2001
277:3767-3775, 2002
278:22946-22955, 2003
277:27567-27574, 2002
75:1085-1091, 2000
276:40353-40361, 2001
19:4421-4427, 1999
163:83-95, 2003
76:316-320, 2001
278:42058-42063, 2003
13:3112-3123, 1993
414:643-648, 2001
28:449-459, 2000
278:38601-39606, 2003
288:1796-1802, 2000
293:115-120, 2001
100:1729-1734, 2003
22:3376-3385, 2002
76:435-441, 2001
21:7551-7560, 2001
275:16466-16472, 2000
21:7256-7267, 2001
278:28694-28702, 2003
278:48720-48726, 2003
8:413-422, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?