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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻2号

2004年04月発行

文献概要

特集 アダプタータンパク

免疫疾患とドッキングタンパクCas-Lの機能

著者: 野村さや香1 岩田哲史1 森本幾夫1

所属機関: 1東京大学医科学研究所先端医療研究センター免疫病態分野

ページ範囲:P.146 - P.150

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 Cas-L(Crk-associated substrate lymphocyte type:pp105Cas-L)は,T細胞においてβ1インテグリンとリガンドの結合によりチロシンリン酸化される主要なタンパク質としてクローニングされ,p130Casと同様の構造をもった105kDのドッキングタンパクである1)。さらに,その後の解析で,β1インテグリン刺激によるT細胞のサイトカイン産生のシグナル伝達や細胞遊走能の発現のためにCas-Lのチロシンリン酸化が重要であることが示された2,3)

 本稿では,インテグリン下流のシグナル伝達分子のひとつであり,ドッキングタンパクとして様々なタンパク質と結合するCas-Lの働きについて,β1インテグリンを介するT細胞の活性化を中心に,著者らの最新の成果を踏まえて解説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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