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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻2号

2004年04月発行

文献概要

特集 アダプタータンパク

ドッキング蛋白SNT/FRS2とRET受容体

著者: 黒川景1 高橋雅英1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター

ページ範囲:P.159 - P.163

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1 ドッキング蛋白SNT/FRS2の発見の経緯

 1993年Rabinらは,PC12細胞において,nerve growth factor(NGF)とfibroblast growth factor(FGF)によってチロシンリン酸化されるが,epidermal growth factor(EGF)やインスリンでリン酸化されない78~90kDaの蛋白を同定した。p34cdc2/cdk2に結合する蛋白であるp13suc1と結合することから,suc-associated neurotrophic factor-induced tyrosine-phosphorylated target(SNT)と名付けられた1)

 1997年Kouharaらは,FGFレセプター(FGFR)からのシグナルが,RAS-MAPKを活性化するのを介在するシグナル分子を同定するため,GRB2と結合し,FGF刺激によってリン酸化される蛋白を精製,一次構造を決定し,FGF recep-tor substrate 2(FRS2)と名付けた。FRS2はNGFでもチロシンリン酸化され,またp13suc1と結合する蛋白がFRS2の抗体で認識されることから,先に報告されたSNTと同一の蛋白であることが明らかとなった2)

参考文献

13:2203-2213, 1993
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274:9861-9870, 1999
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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