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特集 アダプタータンパク
SH3ドメインの分子認識機構
著者: 湯沢聡1 稲垣冬彦1
所属機関: 1北海道大学大学院薬学研究科構造生物学分野
ページ範囲:P.164 - P.170
文献購入ページに移動 SH3は50-70アミノ酸残基からなり,細胞内シグナル伝達を制御する構造かつ機能ドメインである。SH3はプロリンに富むリガンド(PRRリガンド)に特徴的な構造である2型ポリプロリンヘリックスを認識し結合する。NMRやX線結晶構造解析によりSH3と標的リガンドとの複合体の構造決定が進み,SH3によるPRRリガンドの認識における一般性と特異性に関してその詳細が明らかにされてきた。本稿ではSH3によるPRRリガンドの認識機序を紹介するとともに,最近明らかになった二つのSH3が協同的にPRRリガンドを認識する新規な認識機構とその生理的意義を紹介する。
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