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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻2号

2004年04月発行

文献概要

実験講座

バイオアクティブビーズを用いた遺伝子導入法

著者: 東恒仁1 松永幸大1 福井希一1

所属機関: 1大阪大学大学院工学研究科応用生物工学専攻

ページ範囲:P.171 - P.177

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 細胞への遺伝子導入法としては,酵母に用いられる酢酸リチウム法,動物細胞に用いられるリポソーム法,リン酸カルシウム法,DEAEデキストラン法,ウイルスベクター法,植物細胞に用いられるポリエチレングリコール(PEG)法,アグロバクテリウム法,比較的細胞種を問わず使用することができるマイクロインジェクション法,エレクトロポレーション法,パーティクルガン法などが挙げられる。これらの手法は対象ごとに学術研究の場では広く用いられており,研究用のツールとしては既に細胞の遺伝子導入法は確立されたものであるといえるかもしれない。しかしながら,商業化の際には,特に植物細胞の場合は極めて高額の特許料が必要であるという問題点が指摘されている。また,より多くの遺伝情報を同時に細胞内に導入することが可能である人工染色体を用いた形質転換法など,巨大DNA分子の導入法は未だ確立されているとはいい難い。これらの問題を克服するために,本研究室では新しい遺伝子導入法の開発を試みている。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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