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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻3号

2004年06月発行

文献概要

特集 分子進化学の現在

脊椎動物顎骨弓の進化と発生

著者: 倉谷滋1

所属機関: 1理化学研究所発生・再生科学総合研究センター形態進化研究チーム

ページ範囲:P.203 - P.210

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 脊椎動物の歴史において,顎の発明は最も初期に生じた一大イベントであった。この構造がどのように得られたのか,そしてそれがのちの進化においてどのように変形し,機能を変えていったのか,それは動物進化の仕組みを理解する上できわめて奥の深い問題を明らかにすると同時に,そこに関わる複雑な遺伝子ネットワークの存在をも明らかにしつつある。本稿では,脊椎動物の顎骨弓を取り上げ,その発生をめぐる論争の歴史や,最近の実験に基づいた新しい学説について紹介する。

参考文献

1)de Beer GR:The Development of the Vertebrate Skull, Oxford Univ Press, London, 1937
2)倉谷 滋:ゲノムから進化を考える2―かたちの進化の設計図,岩波書店,東京,1997
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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