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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻4号

2004年08月発行

文献概要

特集 心筋研究の最前線

梗塞心の細胞再生

著者: 高野博之1 小室一成1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院循環病態医科学

ページ範囲:P.319 - P.322

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 これまで心筋細胞は最終分化した細胞と考えられ,生後は分裂増殖しないものとして理解されていた。しかし,Beltramiらはヒトの心筋梗塞後の心臓において増殖分裂している心筋細胞が存在していることを報告した。細胞周期がG2-M期にある細胞で発現が認められるKi-67が梗塞心筋の隣接領域に存在する心筋細胞の4%で陽性であった1)。最近では骨髄幹細胞や間葉系幹細胞などが心筋梗塞後の心臓を再生するという基礎研究の結果が報告されている。本稿では梗塞心などの虚血性心疾患における心臓再生の可能性について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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