icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻4号

2004年08月発行

文献概要

特集 心筋研究の最前線

骨髄幹細胞の心筋細胞への分化

著者: 中谷武嗣1 富田伸司2

所属機関: 1国立循環器病センター臓器移植部 2オークランドシティー病院心臓血管外科

ページ範囲:P.334 - P.337

文献購入ページに移動
 心筋障害が高度な心不全に対して,心臓移植は有力な治療手段でその治療成績も良好であるが,ドナー心の不足が問題である。心補助手段の一つとして,骨格筋を心臓周囲にまきトレーニングを行うことで心補助を行う心筋形成術が試みられた1)。しかし,手術侵襲が大きい割にその補助効果が遅発性で,かつ限定的であるため,現在では行われなくなった。その研究の中で,骨格筋を細胞レベルに細分し心筋へ移植することで,移植細胞の心筋化を伴い,心機能改善効果を得られるのではないかとして,心臓への細胞移植の研究がスタートした2)。その後,移植する細胞種について種々の研究がなされたが,本稿では,細胞源としての骨髄幹細胞を中心に概説する。

参考文献

1)中谷武嗣,高野久輝:Cardiomyoplasty.心臓血管外科,川島康生(編),pp846-850,朝倉書店,東京,2000
1:383-390, 1992
103:697-705, 1999
100(19 Suppl):Ⅱ247-Ⅱ256, 1999
(Berl) 199:391-396, 1999
410:701-705, 2001
107:1395-1402, 2001
114:763-776, 2003
428:664-668, 2004
428:668-673, 2004
41:1078-1083, 2003
43:1299-1305, 2004
275:964-967, 1997
103:897-903, 2001
360:427, 2002
73:1210-1215, 2002
106:1913-1918, 2002
106:3009-3017, 2002
344:1750-1757, 2001
98:10344-10349, 2001
106(supplⅡ):A1870, 2002
23:577-584, 2004
(in press)
(in press)
8:403-409, 2002
363:751-756, 2004
120:999-1006, 2000
6:1282-1286, 2000
125:1470-1480, 2003
107:1024-1032, 2003
416:542-545, 2002
100:12313-12318, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?