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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻4号

2004年08月発行

文献概要

特集 心筋研究の最前線

骨髄由来細胞による心筋細胞補充の可能性

著者: 河合美樹1 上山知己2 小林成美2 横山光宏2

所属機関: 1神戸大学保健管理センター 2神戸大学大学院医学系研究科循環呼吸器病態学講座

ページ範囲:P.338 - P.342

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 従来,障害を受けた心筋細胞は再生しないと考えられていた。しかし近年,骨髄内に多様な細胞に分化する能力を持つ幹細胞が存在することが示され,動物実験で骨髄由来細胞(Bone marrow-derived cells;BMDCs)の移植が障害心筋の再生や心機能の改善をもたらすと報告された。このため,BMDCsを用いた心筋再生療法が可能ではないかと考えられ,BMDCsをヒトの虚血性心疾患の治療に用い,有効性を示す報告もなされている。しかし,直接心臓に移植した骨髄造血幹細胞(Hematopoietic stem cells;HSCs)は心筋細胞に分化転換(transdifferenciation)しないという報告が最近相次いでいる。本稿は骨髄由来細胞を用いた心筋細胞再生の研究・医療への応用の現状と問題点について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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