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文献詳細

雑誌文献

生体の科学55巻5号

2004年10月発行

文献概要

特集 生命科学のNew Key Word 1.遺伝子/遺伝子発現/進化

ヒトにおけるヒドラ遺伝子

著者: 五條堀孝1 田中信彦1

所属機関: 1国立遺伝学研究所生命情報・DDBJ研究センター

ページ範囲:P.388 - P.389

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ヒドラ研究に対する革命

 ヒドラは刺胞動物に属し,非常に単純な体制をもつ多細胞生物である(図1)。系統発生的には左右相称動物が出現する前の今からおよそ7億年前に分岐したと考えられている。ヒドラは強い再生力および単純な体制をもつことから,古くから発生のメカニズムを研究するために用いられてきた1)。最近,われわれは藤澤敏孝博士(国立遺伝学研究所)との共同研究において,ヒドラ(Hydra magnipapillata)のおよそ23,000のEST配列を決定した。また,カリフォルニア大学のHans Bodeらも全く同じヒドラの系統を用いて,現在までに56,000以上のEST配列を決定している。これら80,000以上のEST配列は,ヒドラにおける分子レベルの研究を新たな方向へと変えうる強力なデータセットになるだろう。

参考文献

1)Trembley A:Jean and Herman Verbeek:Leiden, 1744
35:368-374, 1993
282:2012-2018, 1998
51:318-323, 1971
131:669-674, 2002
301:245-253, 2000
212:392-404, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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