文献詳細
特集 生命科学のNew Key Word
4.細胞小器官
文献概要
リソソーム(lysosome)は小胞体,ゴルジ体,エンドソームとともに細胞内膜系とよばれる細胞小器官のひとつであり,タンパク質をはじめほとんど全ての生体高分子を分解できる。細胞自身にとっても危険な加水分解酵素をリソソームに局在させることにより,分解の場とタンパク合成の場である細胞質を膜で隔てることは理にかなっているが,そのために細胞は加水分解酵素およびその基質となる様々な物質をリソソームへと選択的に送り込む機構も発達させる必要があった。このような輸送機構は小胞輸送とオートファジーとに大別される。
掲載誌情報