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特集 生命科学のNew Key Word 4.細胞小器官
リソソーム標的輸送機構
著者: 大野博司1
所属機関: 1理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センター免疫系構築研究チーム
ページ範囲:P.420 - P.421
文献購入ページに移動 リソソーム(lysosome)は小胞体,ゴルジ体,エンドソームとともに細胞内膜系とよばれる細胞小器官のひとつであり,タンパク質をはじめほとんど全ての生体高分子を分解できる。細胞自身にとっても危険な加水分解酵素をリソソームに局在させることにより,分解の場とタンパク合成の場である細胞質を膜で隔てることは理にかなっているが,そのために細胞は加水分解酵素およびその基質となる様々な物質をリソソームへと選択的に送り込む機構も発達させる必要があった。このような輸送機構は小胞輸送とオートファジーとに大別される。
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